Identity

”Webディレクター” は、小説家

〜 ストーリー =(クライアント + エンドユーザー)× 希望 〜

実はクリエイティブな役割

Webディレクターは、Webサイトのクリエイティブ”以外”の部分を担当します。ただ、実は一番身近なクリエイティブを作っているのはWebディレクターだと、私は考えます。それが”ストーリー”。クライアントの数だけあるストーリーは、エンドユーザーの数だけ読まれ方が変わります。そのどちらにとっても価値のある作品を作りたい。それが原動力だと思います。

クライアントの”ストーリー”

例えばECサイトであれば新商品、季節商品の閲覧数、購入数、そして売上。コーポレートサイトであればIRを通じた情報の発信や採用など、「語り手側」のストーリーが、そこにはあります。商品の良さを伝えたい!事業を広く知ってもらって投資を募りたい!クライアントのWeb担当者は、そんな思いや情熱で溢れています。それをきちんと読み取り、形にする。プロローグからエピローグまでをどのように組み立てるか。執筆意欲が最も増す瞬間です。

エンドユーザーの”ストーリー”

何かを買おうとしている人、情報を集めようとしている人、楽しいコンテンツを探している人、エンドユーザーの目的はさまざま、その行動にもいくつものパターンが存在します。自分が書いたストーリーはどんな人に読まれるのか。そしてどんな気持ちを与えるのか。基本、Webディレクターはエンドユーザーと直接会う事はありません。常に想像を膨らませ、色々な視点を持つ事が数多くのエンドユーザーの心に響くストーリーに繋がる。そんな思いで日々取り組んでいます。

事実に基づいた結果こそ命

Webディレクターが特に小説家と似ている部分、それはいかに事実に基づくか、だと思います。小説は全てを文字、言葉で表現するため、どんなに細かい事でも取材をして徹底的に事実を突き詰めなければ読み手の心に届きません。同じようにWebサイトも、クライアントが伝えるべき情報、伝えるべき相手とエンドユーザーとのマッチングのためには正しい情報、数値、そして定性定量両面からの入念な分析と解析が必要不可欠だと考えます。

第二部、第三部へと育てていく

こうしてできたひとつのストーリーは繰り返し多くの人に読まれ、第二部、第三部へとさらに続きのストーリーを進める事を望まれます。変化の早いWebの世界で愛され続け、その形を変えて行くためには時代のニーズにもアンテナを張り、常に新しいものをキャッチアップする努力、学び続ける必要性を忘れない事がとても重要だと考えます。すべての人がどの時代に読んでも楽しめる、そんなストーリーを書き続けて行く事ができるWebディレクターを、これからも目指し続けたいと思います。